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	<title>admin &#8211; 公益社団法人 日本生化学会</title>
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	<description>生化学研究の推進を目的とする公益社団法人です</description>
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	<title>admin &#8211; 公益社団法人 日本生化学会</title>
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	<item>
		<title>Our homepage has been revamped.</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/whatsnes/dummy.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Aug 2015 03:45:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[WhatsNew]]></category>
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					<description><![CDATA[Our homepage has been revamped.]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>Our homepage has been revamped.</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「ＪＢ」の発展のために会員の皆様のご協力をお願いします</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/chiefeditor/jb01.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Feb 2014 17:13:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[JB編集長より]]></category>
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					<description><![CDATA[JB編集委員長　菊池　章（大阪大学大学院医学系研究科）    　 私は、2014年からJournal of Biochemistry (JB;http://jb.oxfordjournals.org/)の編集委員長を務め [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p align="right"><b>JB</b><b>編集委員長</b><b>　</b><b>菊池　章</b><b>（</b><b>大阪</b><b>大学大学院医学系研究科）</b><b></b></p>
<p>   　<br /> 私は、2014年からJournal of Biochemistry (JB;<a href="http://jb.oxfordjournals.org/">http://jb.oxfordjournals.org/</a>)の編集委員長を務めます。JBの現状につきまして、生化学会会員の皆様に紹介させていただきます。JBは柿内三郎先生が東京帝国大学医科大学医化学講座教授に就任されてから、我が国の研究業績を世界の学界に発表する必要性を痛感され、「外字生化学雑誌」を個人で刊行されたことに端を発します（生化学 63, 1087‐1131,1991）。第１巻１号は1922年に創刊され、1945～1949年に第二次世界大戦の影響により一時休刊になったことはありますが、今日まで日本生化学会の英文機関誌として、我が国の研究を世界に発表する場となってきました。創刊の年は日本生化学会発足（1925年）よりも早く、我が国の最も古い英文学術論文誌の一つです。JBでは、伝統的な生化学領域に加えて、分子生物学、細胞生物学、バイオテクノロジーに関する幅広い生命科学領域の論文を掲載しています。</p>
<p>最近の4年間では年間300～400編のOriginal articlesの投稿があり、70～100編が採択されていますが、傾向としまして海外、特に中国、インド、韓国からの投稿が増加し、全投稿数の約半数は海外からのものになっています。論文投稿から最初の判定まで平均20日以内というスピードで査読が行われています。</p>
<p>生化学会の個人会員の皆様は、創刊号より無料で全文をダウンロードすることができます。そのためのUser NameとPasswordをご存じでない方は、JB編集部までメール (<a href="mailto:jb-jbs@jbsoc.or.jp">jb-jbs@jbsoc.or.jp</a>) でお問い合わせ願います。会員以外の方々につきましても、出版社（OxfordUniversityPress)のご好意により、JBの優れた論文を読んでいただくために、毎月2編の論文をFeatured article として無料で配信しています。さらに、iPhoneやiPad、アンドロイド等のモバイル機器からも簡単にアクセスできるウエッブサイトも用意していますので、是非お気軽にJBをご覧になっていただきたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>レイアウト</b><b>・</b><b>表紙</b><b></b></p>
<p>インターネットを用いてのPC上で論文を読む機会が増えていますので、パソコンの画面でも読みやすいレイアウトを目指しています。前編集委員長の宮園浩平先生のご尽力により、表紙が大変美しくなりました。「Nature in Japan」では、日本の四季折々の美しい花々の写真を表紙としています。「Discovery in Japan」では、我が国の素晴らしい研究成果を表紙として掲載しています。掲載論文の中から表紙に相応しいFiguresがあれば、表紙として採用させていただくことも考えています。</p>
<p><b> </b></p>
<p><b>JB</b><b>のページと</b><b>JB</b><b>論文賞</b><b></b></p>
<p>会誌「生化学」では毎号（2014年からは隔月発刊となります）JBのページに論文ダイジェス卜が和文で掲載されていますのでご活用ください。また、JBに掲載された論文の中から、毎年JB論文賞が選出されており、2013年は10編の論文が選ばれました。選出された論文は日本生化学会大会会場で授賞式が行われるとともに、受賞論文1編につき、賞状と賞金（10万円）が贈呈されます。</p>
<p><b> </b></p>
<p><b>Rapid</b><b> </b><b>communication</b></p>
<p>JBが掲載するOriginal articlesには、RegularpapersのほかにRapid communicationsがあります。Rapidcommunicationsにはインパクトが高く、速報性を要する論文を取り上げることになっていますが，現在は必ずしも十分に活用されていません。今後、Rapidcommunicationsを見直し、優れた論文をいち早く紹介するように改善していきたいと考えています。是非、会員の皆様方もRapid communicationsへのご投稿をお考えください。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>Review</b><b>articles</b><b>、</b><b>Reflections and Perspectives</b><b>、</b><b>Commentary</b></p>
<p>Original articlesに加えて、JBでは主として我が国の生化学・生命科学分野における最新の優れた成果をReview articlesとして紹介してきました。2014年以降もReview articlesの掲載を継続するとともに、トピックス性の高い総説を2～3編集めた特集を組むことも考えています。Reflectionsand Perspectivesは、2009年から開始された企画で、我が国の卓越した研究者について研究内容やお人柄を含めて、ゆかりの深い方にご紹介していただいています。Commentaryは、2011年から企画されたもので、JBに発表された論文の中でインパクトの高いものを選んで、その内容について読者にわかりやすく解説します。これらの原稿執筆を、会員の皆様にお願いすることになりますが、是非ご協力賜りますようお願いいたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>投稿数とImpact Factor</b></p>
<p>JBの編集上の問題点につきましても、会員の皆様と現状を共有する必要があるかと思います。先ほど、年間投稿数が300～400編と記載しましたが、実は年々減少の傾向にあります。競合する学術誌がこの数年間に創刊されたことも原因ではあるかと思いますが、投稿数減少が編集上の問題としてのしかかってきます。</p>
<p>Journalの評価の一つにImpact Factor (IF) があります。IFの功罪につきましては多々議論されるところではありますが、IFの低いJournalよりも高いJournalに掲載されたいと思うのは研究者の偽らざる気持ちだと思います。JBのIFは2009年の1.945から2012年の2.719に上昇しています。生化学系の学術誌のIFが下降傾向にある中でよく健闘しています。2009～2012年の高引用論文はJB2014年1月号に掲載していますので、ご覧下さい。</p>
<p>しかし、論文の質をIFに頼っていいのかという問題点も指摘されています。生化学会長の中西義信先生は会長便りで「DORAによる論文評価標準の提言」を紹介されています。JBの立ち位置が問われているのかもしれません。このようなJBの抱える問題点につきましても会員の皆様のご意見を頂戴できればと思っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>生化学</b><b>会員の皆様へのお願い</b></p>
<p>JBは、これまでも質の高い研究成果をOriginal articlesとして発表し、またReview articlesとして紹介してきました。会員の皆様方がJBに論文を投稿し、JBの論文を積極的に引用していただくことが、JBの発展に必須です。今後もJBの更なる発展のために会員の皆様の更なるご支援をお願いいたします。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>会長便り第2号：h indexによる論文業績の評価</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/letter-archive-nakanishi/2014-01.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 27 Jan 2014 08:36:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[会長だよりバックナンバー（中西会長）]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=4412</guid>

					<description><![CDATA[2014.1第2号
<i>h</i> index]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>日本生化学会会員のみなさん、</p><p>&nbsp;</p><p>前号（Dec 2013）で紹介したように、DORAの宣言は“Journal Impact Factor（IF）値を使って個々の論文を評価することをやめよう”というものです。論文の優劣は内容の評価に基づいて判定されるべきですが、内容の理解が難しい場合や数値化判定が必要な時があります。そのような場面ではIF値を使わずにどうやって論文を評価したらよいでしょうか。DORAを支持する人たちもその方法を模索中のようです（EMBO Rep. 14:947）。</p><p>&nbsp;</p><p>論文の評価をそれが掲載された学術雑誌（ジャーナル）のIF値に基づいて行うことが適切でないとする意見の根拠は、“高いIF値を持つジャーナルにも被引用頻度の低い論文が多く含まれる”ことです。何度も引用されることが優れた論文の証しだとすると、被引用回数を論文ごとに比べれば優劣が判明することになり、その数値はThomson Reuters社のWeb of Scienceを利用すると得られます。</p><p>&nbsp;</p><p>その考えに基づくと、個々の研究者の論文業績は全発表論文の被引用回数の総和で評価できることになります。しかし、“ほとんどの論文は引用されていないが極端に被引用回数の多い論文が少しだけある”時に、その業績をどう評価できるでしょうか。例を挙げて考えてみましょう。ともに5編の論文を持つA氏とB氏を比較するとします。A氏の論文の被引用回数は115、2、1、1、1、一方のB氏では15、15、10、10、10です。被引用回数の総和はそれぞれ120と60であり、A氏がはるかに優勢です。しかし、A氏では１つの論文がたくさん引用されているために総数が大きいのに対し、B氏は総数ではA氏に劣るもののどの論文も10回以上引用されて一定の評価を受けているといえます。どちらの業績が優れているとみるかは意見の分かれるところでしょう。これを解決する手法が、米国のJ. E. Hirsch氏によって2005年に考案されています（Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102:16569）。Hirsch氏が提案する「<i>h</i> index（エイチインデックス）」とは、“N回以上引用された論文をN編以上持つ時に、その研究者の<i>h</i> indexをNとする”というものです。前出のA氏とB氏の<i>h</i> indexはそれぞれ1と5に算定され、<i>h</i> indexに基づく評価ではB氏の業績の方が優れていることになります。ノーベル物理学賞の受賞者（2005年までの20年間）の<i>h</i> indexの平均値は40ほどだそうで、生化学などの生命科学分野では<i>h</i> index値25~30が“優れた”論文業績の目安とされることがあります。近年では<i>h</i> indexが使われる場面が増えており、これを教員の研究能力判定の指標のひとつにする大学もあるようです。</p><p>&nbsp;</p><p>しかし、<i>h</i> indexによる論文業績の評価法も万全ではありません。まず、被引用回数は積算値なので公開後の期間の長い論文の方が有利です。また、総説や実験手法を記述する原著論文の被引用頻度は一般にこれら以外の論文よりも高い傾向にあります。さらに、内容が同レベルであっても専門領域が違えば論文の被引用頻度に差が生じるようです。こうなると、さまざまな補正をしなければ適切な数値は求まらないことになり、もはやHirsch氏オリジナルの<i>h</i> indexではなくなってしまいそうです。私は、被引用などの数値ではなく内容を見てくれ、と言い続けようと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>次号では、多様化が進むジャーナルの形態を考えます。</p><p>2014年1月<br />中西義信</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>会長便り第1号：DORAによる論文評価標準の提言</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/letter-archive-nakanishi/2013-12.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Dec 2013 02:00:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[会長だよりバックナンバー（中西会長）]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=4321</guid>

					<description><![CDATA[2013.12第1号
DORA]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #000000;">日本生化学会会員のみなさん、</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">電子メールでお知らせしたように、これから毎月、私から会員のみなさんに宛てたメッセージ「会長便り」をウェブサイト上に掲載します。みなさんの研究やキャリアパスに役立つ情報を発信することを目的に、私が気になる世の中の出来事を記述します。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">最初の数回は研究論文に関する話題を取り上げ、第一回目は<span style="font-family: Times New Roman;">San Francisco Declaration on Research Assessment</span>（<span style="font-family: Times New Roman;">DORA</span>）による論文評価のやり方の提言を紹介します。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">日々の実験で得られる研究成果は、学術雑誌（ジャーナル）上の論文として公表されます。その内容がすばらしければ、メディアで報道されたり別のジャーナルで紹介されたりして評価され、時には執筆者が讃えられます。しかし、論文の内容が優れているかどうかの判定は読む人によって異なるでしょう。研究成果の正しい評価はたいへん難しい課題です。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">優れた内容の論文だけを掲載するジャーナルがあれば事は簡単ですが、そのようなものは存在しません。一方で、‘<span style="font-family: Times New Roman;">top-tier journal</span>’とか‘<span style="font-family: Times New Roman;">high-impact journal</span>’とよばれるジャーナルは存在し、<span style="font-family: Times New Roman;">Cell</span>誌、<span style="font-family: Times New Roman;">Nature</span>誌、及び<span style="font-family: Times New Roman;">Science</span>誌がそれにあたることになっています。それらのジャーナルに論文が掲載されることで、ポジションを得たり研究費を獲得できたりすることが実際にあるようです（<span style="font-family: Times New Roman;">The Golden Club <i>in</i> Nature 502:291</span>）。みなさんご存知のように、これらのジャーナルは高い<span style="font-family: Times New Roman;">Journal Impact Factor</span>（<span style="font-family: Times New Roman;">IF</span>）値を持ちます。<span style="font-family: Times New Roman;">IF</span>は、<span style="font-family: Times New Roman;">Institute for Scientific Information</span>社（現、<span style="font-family: Times New Roman;">Thomson Reuters</span>社）を興した<span style="font-family: Times New Roman;">Eugene Garfield</span>氏によって<span style="font-family: Times New Roman;">1950</span>年代に考案されました（「科学を計る<span style="font-family: Times New Roman;">&#8211;</span>ガーフィールドとインパクトファクター」、窪田輝蔵著、インターメディカル、<span style="font-family: Times New Roman;">1996</span>年）。以前より<span style="font-family: Times New Roman;">IF</span>の利用法はさまざまに議論されてきましたが、最近になって大きな動きがありました。それが<span style="font-family: Times New Roman;">DORA</span>です。</span><br /> <a href="http://www.ascb.org/dora/" target="_blank">http://www.ascb.org/dora/</a></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;"><span style="font-family: Times New Roman;">DORA</span>の宣言は、“個人／機関／地域の研究成果の評価はその内容に基づいてなされるべきであり、<span style="font-family: Times New Roman;">IF</span>の誤った使い方に依ってはならない”というものです。全文の和訳もウェブサイトに掲示されているので、ぜひ読んでみてください。当初の署名人には一部の<span style="font-family: Times New Roman;">top-tier journal</span>の編集長、トップランクの研究機関、及び多くのノーベル賞受賞者が含まれており、今でもその数は増えつつあります。そこには<span style="font-family: Times New Roman;">Cell Structures and Functions</span>誌（細胞生物学会）と<span style="font-family: Times New Roman;">Genes to Cells</span>誌（分子生物学会）の編集長の名前もありますが、私たちの<span style="font-family: Times New Roman;">Journal of Biochemistry</span>はまだ加わっていません。これについては学会としての対応を含めて今後に検討される予定です。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">次回は、<span style="font-family: Times New Roman;">IF</span>値を使わずに論文や研究者の評価をどうやって数値化できるのかを考えます。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color: #000000;">2013年12月</span> <br /> <span style="color: #000000;">中西義信</span></p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>独自の芸風を磨く東京大学大学院総合文化研究科佐藤　健</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/%e7%8b%ac%e8%87%aa%e3%81%ae%e8%8a%b8%e9%a2%a8%e3%82%92%e7%a3%a8%e3%81%8f%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e9%99%a2%e7%b7%8f%e5%90%88%e6%96%87%e5%8c%96%e7%a0%94%e7%a9%b6%e7%a7%91.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 21 May 2013 05:40:29 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=2791</guid>

					<description><![CDATA[　大学院生の頃から生体膜に興味を持っていました。生体膜の機能はもちろん興味深いのですが、その機能を調べるために生体膜から部品を取り出し、組み立て直して、生体膜機能の一部を人工膜上に再現する「プロテオリポソームへの再構成」 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>
	<img decoding="async" alt="h22_1" class="alignleft size-full wp-image-2792" height="125" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h22_1.jpg" width="120" />　大学院生の頃から生体膜に興味を持っていました。生体膜の機能はもちろん興味深いのですが、その機能を調べるために生体膜から部品を取り出し、組み立て直して、生体膜機能の一部を人工膜上に再現する「プロテオリポソームへの再構成」という単純明快な研究手法が気に入っていました。生体膜の持つしくみを単純な形で再現、予想通りに機能するかを検証し、他に未知の部品やしくみがあるかもしれないということを探る方法です。これまでいくつかの生体膜機能を再構成して解析してきましたので、この手法を使って研究を進めていくのは私の「芸風」と言えるかもしれません。その嗜好は今でも変わっておらず、現在は小胞輸送を研究の対象としています。
</p>

<p>
	　私が小胞輸送の研究に足を踏み入れたのは、理化学研究所の中野明彦先生の研究室にスタッフとして在籍することが許されたのがきっかけです。当時、オルガネラ膜から輸送小胞が形成される過程で、低分子量GTPaseが必須であることが既に分かっており、小胞体からゴルジ体へ向かうCOPII小胞の形成過程ではSar1という低分子量GTPaseが機能していることが明らかになっていました。中野先生はこのSar1の発見者であり、そのため中野研究室ではセミインタクト細胞や分画した小胞体膜を用いたCOPII小胞形成の試験管内再構成系がいち早く構築され、精力的に分子メカニズムの研究が進められていました。しかしSar1に限らずどの輸送経路においても、輸送小胞の形成時における低分子量GTPaseの機能については多くのグループによる努力にもかかわらずはっきりとした答えが出ていませんでした。当時解析に使われていた実験系が完全に純化されたものではなかったからです。
</p>

<p>
	　有名なKornberg博士の「酵素研究の10の戒律」のひとつに&ldquo;Do not waste clean thinking on dirty enzymes&rdquo;とあります（この引用がここで適切かどうかは分かりませんが）。私は、COPII小胞の形成に必要な因子のみを取り出して試験管内で反応を再現すれば、反応過程におけるGTP加水分解の解析ができると考え、COPII小胞の形成に必要なすべてのコンポーネントを精製して人工膜小胞からCOPII小胞を形成させる実験系の構築を行うことにしました。再構成という手法自体は別段珍しいものではないのですが、実はあまり人が手をつけない手法という意味ではこれは無謀な挑戦だったのかもしれません。しかし、私はタンパク質科学を得意とする東工大資源研の吉田賢右先生の研究室で学位を取得した後、Kornberg博士のお弟子さんであるBill Wickner先生（米国ダートマス大）の研究室に留学して、やはり生化学的手法を中心に研究を行っていましたので、精製因子を用いて実験を行うことが染みついていたことと、膜と聞けば条件反射的に再構成したくなる性分から、私にとってこの流れはごく自然なものでした。
</p>

<p>
	　実験系に必要な因子には膜タンパク質や精製がやっかいなタンパク質も含まれ、それらをすべて一人で揃えるのは大変な作業でしたが、なんとか解析に使える実験系を調えることができました。その結果、Sar1はGTP加水分解による活性化と不活性化を繰り返すことによって、不適切な積み荷を輸送小胞から排除する「校正能」を発揮するとともに、積み荷タンパク質の濃縮も同時に行っているということが明らかになりました。その後、この制御メカニズムは他の小胞輸送経路で機能する低分子量GTPaseについても共通している可能性が示唆されるようになっています。この研究は、私の「芸風」を生かせたとても気に入っているものです。
</p>

<p>
	　これまでの研究によって、必要最小限のシステムで働く輸送小胞の形成反応については随分と分かってきました。しかし、細胞内に組み込まれたこのシステムの仕組みは、それほど単純ではないということも同時に分かってきました。今後は、新たな二歩目を踏み出すとともに、自分で運営するようになった研究室のメンバーそれぞれが自分の「芸風」を磨いて発信していけるようサポートしていくことも同時に行っていきたいと思っています。最後に、自分の興味のままに研究が行える環境を与えて下さいました中野明彦先生には、心から感謝申し上げます。
</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>雑多でも良いじゃないか理化学研究所　脳科学総合研究センター斉藤 貴志</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/%e9%9b%91%e5%a4%9a%e3%81%a7%e3%82%82%e8%89%af%e3%81%84%e3%81%98%e3%82%83%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%8b%e7%90%86%e5%8c%96%e5%ad%a6%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%e3%80%80%e8%84%b3%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%b7%8f.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 May 2013 05:26:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=2845</guid>

					<description><![CDATA[　「分子生物学から先に入った奴は、蛋白質の扱い方が雑だ。でも蛋白質（生化学）から入った奴は、分子生物学の実験も丁寧にやれる。」そう先輩に言われたのが、大学院博士課程の時でした。今にして思うと乗せられた瞬間だったのかもしれ [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignleft size-full wp-image-2846" alt="h25_3" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h25_3.jpg" width="120" height="125" />　「分子生物学から先に入った奴は、蛋白質の扱い方が雑だ。でも蛋白質（生化学）から入った奴は、分子生物学の実験も丁寧にやれる。」そう先輩に言われたのが、大学院博士課程の時でした。今にして思うと乗せられた瞬間だったのかもしれません。（注：分子生物学も蛋白質の扱いも両方丁寧な方は沢山いらっしゃいますので上記は事実ではありません。）私の研究の根っこは、熊本大学薬学部の環境で培われて、その修士時代、癌転移に関係するあるプロテアーゼの精製に時間を費やしていました。逆に言うと私にはそれしか出来なかった訳ですが、癌転移と糖鎖の研究がやりたくて博士課程は、大阪大学大学院医学系研究科生化学研究室の門戸を叩き、谷口直之先生のご指導を仰ぎました。生化学とは、生命科学を研究する上ではなくてはならない基礎であり、必要となる分野です。蛋白質しか扱った事のなかった私が、当時冒頭の言葉でどんな分野の研究でも上手くやれるかもしれないと錯覚し、生化学的手法を武器に、難治性疾患の研究をライフワークにしたいという思いが芽生えたのもこの頃だったと思います。</p>
<p>　阪大でもプロテアーゼとは切っても切れない研究テーマを頂き、学位修了後の進路を模索していた時に、現所属のチームリーダーである西道隆臣先生の講演を聴き、「プロテアーゼしか知らない自分でもアルツハイマー病（AD）の、更には脳の研究ができるかもしれない」と、雑多なバックグランドを抱えて、AD研究に参戦することになりました。このように新たな分野へ飛び込み、異分野の要素を持ち込んだ事が、一つのブレイクスルーに繋がった気がしています。</p>
<p>　ADは、多くの病理学的解析と家族性遺伝子変異の発見から、アミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積が、発症の原因の一つであると考えられています。Aβには、アミノ酸40個からなるAβ40と更に疎水性アミノ酸が2つ長く、神経毒性が高いAβ42の2種類が知られており、この2つのAβ種についての研究が主流となっていました。しかし近年、アミノ酸の長さが異なるAβ亜種が発見されてきました。そんな折に、Aβ43がこれまでのAβ42やAβ40よりも毒性が高く、AD患者の病理形成に重要な役割を果たしていることを明らかにすることが出来ました。たった一つアミノ酸しか違わないのに！という主観的な視点も、物性としては大きな変化であり科学という視点からは必然の変化であるということを再認識することが出来ました。こういう頭の中だけで想像できないような現象を一つ一つつぶさに見て、難治性疾患を克服するために必要なエビデンスをこれからも積み重ねて行きたいと思っています。そして、細分化された現代科学の中で、自分だけの道を突き詰めると共に、他分野との橋渡しを進めていければと強く思っています。</p>
<p>　末筆になりましたが、日本生化学会奨励賞という大変名誉ある賞を頂き、またそのお陰で、ここに自分を振り返る機会も頂けました。学会関係者並びにこれまでお世話になった多くの先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。この賞の名を汚さぬよう、今後も研究に邁進して行きたいと思います。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>糖鎖・脂質・タンパク質研究の魅力大阪大学　微生物病研究所藤田　盛久</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/%e7%b3%96%e9%8e%96%e3%83%bb%e8%84%82%e8%b3%aa%e3%83%bb%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%af%e8%b3%aa%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%81%ae%e9%ad%85%e5%8a%9b%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%80%80%e5%be%ae.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 May 2013 05:22:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
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					<description><![CDATA[　この度は、私のようなものに栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。これまで御指導くださいました地神芳文先生（産業技術総合研究所）、木下タロウ先生（大阪大学）をはじめ、多くの皆様に深く感謝申し上げます。 　 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignleft size-full wp-image-2841" alt="h25_4" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h25_4.jpg" width="120" height="125" />　この度は、私のようなものに栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。これまで御指導くださいました地神芳文先生（産業技術総合研究所）、木下タロウ先生（大阪大学）をはじめ、多くの皆様に深く感謝申し上げます。</p>
<p>　私は田舎生まれのため、子供の頃から近くの山野を駆け回っておりました。そんな中で、自分や生き物の体（細胞）で今何が起きているのか、どんな反応が起こっているのかを知りたいと興味を持つようになりました。もともと高校の教員になりたいと思っておりましたが、学部4年の時に神坂泰先生（産業技術総合研究所）にお世話になり、リン脂質代謝に関わる酵素の精製をはじめると実験が面白くなってきました。大学院で地神先生の研究室に配属されてからは、グリコシルホスファチジルイノシトール（GPI）アンカーと呼ばれる糖脂質について学び始めました。GPIアンカーはタンパク質に修飾されるため、糖鎖・脂質・タンパク質を一度に研究できる非常に魅力な（後に非常に手強いと分かるのですが、）研究テーマに思えました。</p>
<p>　当時、GPIアンカーの研究は哺乳動物細胞や出芽酵母の変異株の解析から、GPIの生合成に関わる20種類以上の遺伝子が次々と同定され、生合成経路のほとんどのステップに関わる遺伝子が決定されておりました。しかし構造学的な解析から、タンパク質に修飾される前と修飾後の細胞表面に局在するGPIアンカーではその構造に違いがあることが明らかになっておりました。このことからタンパク質に修飾された後、GPIは構造変化を受けることが示唆されておりました。幸運にも、そのうちのGPIの脂肪酸を入れ替える反応に関わる遺伝子を同定することができ、それがGPIアンカー型タンパク質の脂質ラフトとの会合に重要な役割を果たすことを示すことができました。またGPI糖鎖部分の構造変化が修飾タンパク質の小胞体からの効率的な輸送に必要であることを示すことができました。</p>
<p>　よく「GPIはどうしてあんなに複雑な構造をしているのですか?」と聞かれます。確かに細胞膜にタンパク質を繋ぎ止めるだけであれば、もっと単純な形で良い気がします。これについては明確な答えを持っておりませんが、その構造の一つ一つに何らかの意味があるのではないかと思っております。今後、GPIアンカー構造の普遍性と多様性について、その機能の一端を明らかにできたら大変嬉しいです。私はまだまだ未熟であり、自分に自信を持てておりませんが、１つ１つの現象に正対して、基礎的な土台をしっかりと築きながら本質を学ぶ姿勢を大切にしていきたいと考えております。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>偉くなる前の時間を大切に公益財団法人微生物化学研究会　微生物化学研究所野田　展生</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 May 2013 05:20:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
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					<description><![CDATA[　私は学生時代の６年間、東大薬学部の佐藤能雅先生の研究室で蛋白質結晶学の基礎を学びました。この期間が私の研究者としての基礎であり、とても貴重な時間であったと確信していますが、当時は強い危機感も抱いていました。そのころは構 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft size-full wp-image-2837" alt="h25_5" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h25_5.jpg" width="121" height="186" />　私は学生時代の６年間、東大薬学部の佐藤能雅先生の研究室で蛋白質結晶学の基礎を学びました。この期間が私の研究者としての基礎であり、とても貴重な時間であったと確信していますが、当時は強い危機感も抱いていました。そのころは構造生物学という言葉が使われ始めたころですが、多くの日本の結晶学者は生物屋というよりも化学屋で、酵素反応は分かっても生命現象がわからない、すなわち生物学的なセンスがない人がほとんどだったと思いますし、私もまさにその典型例でした。学位取得後、北海道大学薬学部の稲垣冬彦先生率いるNMRのラボにポスドクとして参加させていただきましたが、結晶学のラボとの文化の違いに驚き、多様なバックグランドのラボメンバーの中にいるうちに知らず知らずのうちに化学屋から生物屋への転換がはかれたと思っています。そして何よりも、オートファジーという大変刺激的なテーマに出会えたことが、その後の私の研究の方向性を決定付けました。</p>
<p>　オートファジーは言うまでもなく、現在東京工業大学フロンティア研究機構の大隅良典先生が世界のパイオニアとして分野を開拓されましたが、大隅先生からは研究以外にも多くのことを学ばせていただいております。「若いうちに偉くならない方が良い。」飲み会などの席で大隅先生が良く口にされる言葉ですが、ポスドク時代はその意味がまったくピンと来ませんでした。しかし歳を重ね、ポストに就き、自身で実験できる時間が徐々に減少し、さらには研究のことを考える時間さえも限られてくると、その言葉の意味が重くのしかかってきます。幸い、私は二年前から教育負担のない研究所に着任したため、大学時代では想像できないほど研究のことだけを考え、自身で手を動かせる恵まれた環境にいます。若いころは当然のことが年を取るにつれできなくなる、そのことを肝に銘じて、今の時間を大切に、偉くなる誘惑を断ち切ってできるだけ長く研究を楽しみたいと思います。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>「不思議だな、何故だろう？」と思ったら大阪大学大学院理学研究科野尻　正樹</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/%e3%80%8c%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0%e3%81%a0%e3%81%aa%e3%80%81%e4%bd%95%e6%95%85%e3%81%a0%e3%82%8d%e3%81%86%ef%bc%9f%e3%80%8d%e3%81%a8%e6%80%9d%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%89%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%a4%a7.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 May 2013 05:07:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
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					<description><![CDATA[　この度は、異化的硝酸還元系（嫌気呼吸系の一種）の蛋白質電子伝達反応に関わる一連の研究成果におきまして、日本生化学会奨励賞という大変名誉ある賞を頂戴し、学会関係者各位ならびに諸先生方に厚く御礼申し上げます。また、身の引き [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft size-full wp-image-2825" alt="h24_3" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h24_3.jpg" width="120" height="125" />　この度は、異化的硝酸還元系（嫌気呼吸系の一種）の蛋白質電子伝達反応に関わる一連の研究成果におきまして、日本生化学会奨励賞という大変名誉ある賞を頂戴し、学会関係者各位ならびに諸先生方に厚く御礼申し上げます。また、身の引き締まる思いでいっぱいです。本ページでは、これまでの研究内容というよりは、どんな気持ちで研究を進めてきたかを簡単に述べることで、生化学分野に足を踏み入れたばかりの大学院生の方々に、少しでも参考になれば幸いです。</p>
<p>　「構造生物化学」という言葉が、私の現在の専門分野を説明する際に最も適しております。というのも、主としてX線結晶構造解析法を用いた酵素蛋白質の高分解能立体構造解析と、ストップトフロー等を用いた高速反応速度論解析とを二本の柱として、生体内で起こる様々な生化学反応を“化学”的に理解しようとしているからです。このような「構造生物化学」も広い視野で見るとその根底には「生化学」があります。</p>
<p>　今から16年前になりますが、修士学生時代に何気なく手に取った一冊の学会誌『生化学』（当時、この世にこんな面白い雑誌があるのかと感動した事を思い出します）に出会い、その後すぐに日本生化学会へと入会させていただいた事が現在の私の研究に繋がっていることは言うまでもありません。</p>
<p>　私のバックグラウンドは結晶構造解析や化学等ではなく文字通りの「生化学」を主体とした研究で修士・博士の学位を取得しております。もちろん、当時から結晶構造解析や化学的な解析についての基礎知識や興味はある程度保持しておりましたが、まだ学生であった私にとってはとても敷居（ハードル）の高い２つの研究領域でありました。それが何故、そこに足を踏み入れることができたのか‥今思うとそれは、おそらく私自身の心の中で何物にも勝る「知りたい！」という好奇心と、人一倍のポジティブ思考が、そうさせたのではないかと推測します。具体的には、ある１つの酵素蛋白質において様々な変異体を作成して、酵素活性や基質結合能などの生化学的解析をしているうちに、その変異体も含めた酵素蛋白質の立体構造やそれが基質と相互作用している様子（できれば触媒反応中間状態も）を、どうしても自分の目で見てみたくなった！というのが、正直な気持ちです。そんな私がとった手段は、自ら立体構造解析できるようにスキルアップすることであり、ポスドク時代にX線結晶構造解析へと足を踏み入れることになります。</p>
<p>　X線結晶構造解析で立体構造が見えた後、「どういった立体構造が機能へと結びつくのか？」に関して新たな疑問が次々と出て来て、さらにそれを実験ならびに理論的に証明したくなってきます。私の場合は、生体内の何れの反応においても「“分子内の電子の振る舞い”や“溶媒等も含めた多分子運動（動力学）”などの化学的要素が蛋白質固有の立体構造によってどのように影響し合い、各反応ステップに貢献するか？」を知る事が様々な反応機構の本質的理解に繋がると考えるようになり、どうしてもさらに“化学”の知識を取り入れたくなり、もちろん、生化学もX線結晶構造解析も継続しつつ、現在に至っております。</p>
<p>　新たな研究領域に進む（自分のスキルに取り入れる）事は大変勇気のいることだと思います。「本当に自分がその道に進む事が正しいのか？」また「本当に自分はその分野で頑張れるのか？結果を残すことが出来るのか？その分野に自分は向いているのか？」など様々な不安が脳裏をよぎることは至極、当然のことのように思います。しかしながら、そういった不安は、その道に進んでみるととても小さなことだったと感じることが多いです。実際には、そんなことよりも「そこで自分に出来る事は何なのか？自分は何をするべきなのか？」を第一に考え行動することがとても重要で、それが異分野に迷い込んだ子羊にならずに、その道を突き進む秘訣（コツ）となります。</p>
<p>　学生時代に、「生化学」に出会っていなければ今の私はありません。もっと言えば、当時の生化学的な実験・解析で「不思議だな、何故だろう？」と感じたその瞬間に、私の現在に至るまでのレールは敷かれていたように思います。</p>
<p>　それ故、生化学に足を踏み入れたばかりの若い方々には、その実験や解析中に、「面白いなぁ」と感じたその瞬間を是非、忘れずにいてもらいたい。そして、自分の気持ちに素直に行動してもらいたい。「どうして？」「何故だろう？」などの感情が自然に湧き出てきたら、とことんまで調べてみてほしい。何故なら、その知的好奇心が全てのパワーの源となって、この先どんな苦難に遭遇しても必ずや乗り越えられるはずですから。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>研究を楽しむということ国立遺伝学研究所平田　普三</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%82%92%e6%a5%bd%e3%81%97%e3%82%80%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e9%81%ba%e4%bc%9d%e5%ad%a6%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%e5%b9%b3%e7%94%b0%e3%80%80.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 May 2013 05:05:29 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
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					<description><![CDATA[　子供の頃から、動物に興味があり、主に昆虫を捕まえては動き回る様子や食ったり食われたりする様子をずっと眺めていました。今思い返すとひどいことをしていたものですが、これが現在の研究興味の根源だったとも思われます。私は培養細 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft size-full wp-image-2820" alt="h24_4" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/h24_4.jpg" width="120" height="125" />　子供の頃から、動物に興味があり、主に昆虫を捕まえては動き回る様子や食ったり食われたりする様子をずっと眺めていました。今思い返すとひどいことをしていたものですが、これが現在の研究興味の根源だったとも思われます。私は培養細胞を用いた分子シャペロンの研究で学位を取得した後、哺乳動物を用いた発生学研究をしたいと思い、京都大学ウイルス研究所の影山龍一郎先生の研究室で博士研究員として神経分化、体節形成の研究を行い、ダイナミックな発生現象の面白さに魅了されました。発生学に傾倒するうち、形態の形成から機能の発達に直結した発生現象に興味が広がり、2003年にミシガン大学のJohn Y. Kuwada先生の研究室に留学して以来、脊椎動物がどのように運動機能を獲得し発達させるかを明らかにすべく、ゼブラフィッシュを用いた運動発達の研究を行っています。</p>
<p>　観賞用熱帯魚でもあるゼブラフィッシュは発生が早く、研究室レベルで変異体スクリーニングが可能な脊椎動物です。胚期は体が透明なので、また成魚でも皮膚の色素を欠く成魚系統が作製されたことで、ライブイメージングが可能な脊椎動物として認知されつつあります。ゼブラフィッシュは受精から17時間後にヒトの胎動に相当する自発的運動をはじめ、21時間までに侵害刺激に対する逃避運動、さらに36時間までに泳動能を獲得します。私はこれら初期の運動に異常のあるゼブラフィッシュ変異体をスクリーニングし、運動の獲得、発達に関わる遺伝子の同定を試みました。得られた変異体には感覚ニューロンの異常、中枢ニューロンの異常、神経筋接合部の異常、筋の異常とさまざまなものがありました。硬直するような異常運動をする変異体が複数得られましたが、あるものは中枢ニューロンの異常であり、また別のものは筋の異常であることを見いだし、見た目による直感的な判断では運動を理解できないことを知り、運動システムの複雑さに驚くとともに、ますます惹きつけられていきました。運動発達の異常はヒトの進行性の運動障害とも関係し、ゼブラフィッシュの変異体の研究はヒト疾患の原因遺伝子同定、ゼブラフィッシュを疾患モデルとした運動障害の治療実験にも発展しました。グリシン作動性シナプスに異常のある変異体は個人的に一番思い入れのあるものですが、この研究はグリシン作動性シナプスが遺伝的プログラムだけで形成されるのではなく、神経活動に依存して形成されるという発見にも行き着き、これはシナプス形成の研究へと展開しています。</p>
<p>　研究は何を見いだすかによって思いがけない方向に発展するもので、研究の方向性をきっちり定めて研究を進めても、３年後にどういう方向に展開しているかは予想できません。これまでの経験則から、研究が見通しの立たない混沌とした中にあっても自分が面白いと思うことを常に追求していれば、必ず道は開け、研究はよい方向へ発展するようです。今回の受賞を励みに、今後も自分の好奇心と真摯に向かいあい、研究を楽しんでいきたいと思っています。最後にこれまでのアドバイザーである永田和宏先生（現、京都産業大学）、影山龍一郎先生（京都大学）、John Y. Kuwada先生（ミシガン大学）、小田洋一先生（名古屋大学）、川上浩一先生（国立遺伝学研究所）にこの場をお借りして御礼申し上げます。また、これまでの研究室でお世話になった先輩、後輩の皆様、一緒に研究をしてくれた研究チームのメンバーに心より感謝いたします。生化学会の先生方には今後もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。</p>
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