<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－ &#8211; 公益社団法人 日本生化学会</title>
	<atom:link href="https://www.jbsoc.or.jp/category/column/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://www.jbsoc.or.jp</link>
	<description>生化学研究の推進を目的とする公益社団法人です</description>
	<lastBuildDate>Thu, 05 Mar 2026 04:11:43 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.9.4</generator>

<image>
	<url>https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2024/11/cropped-favicon1985-32x32.png</url>
	<title>若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－ &#8211; 公益社団法人 日本生化学会</title>
	<link>https://www.jbsoc.or.jp</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>問いを持ち続けるということ筑波大学生命ダイナミクス研究センター藍川 志津</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2025_5.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 01:09:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=48148</guid>

					<description><![CDATA[　この度は、日本生化学会奨励賞という栄誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。本稿を通じて、これまでの歩みを振り返りながら、若い世代の皆さんにささやかなメッセージをお伝えできればと思います。 　私が「なぜ妊娠はこれほどま [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2026/03/2025-5.jpg" alt="" width="136" height="181" />　この度は、日本生化学会奨励賞という栄誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。本稿を通じて、これまでの歩みを振り返りながら、若い世代の皆さんにささやかなメッセージをお伝えできればと思います。<br />
<br />
　私が「なぜ妊娠はこれほどまでに不思議なのだろう」と考え始めたのは高校生の頃でした。医療がここまで発展しているにもかかわらず、不妊の多くはそのメカニズムすら十分に解明されていない。その事実がどうしても腑に落ちませんでした。インターネットも満足に通らないような田舎から、勢いだけで東北大学薬学部へ進学しましたが、あのとき抱いた素朴な疑問が、今の研究の原点になっています。<br />
<br />
　学部時代、幸運にもLPAの研究を通じて着床機構の一端を解明された青木淳賢先生と出会いました。青木先生は脂質生化学の第一人者でいらっしゃいましたが、生殖はご専門ではなく、子宮や妊娠については自分で一から学ぶ必要がありました。当時は手探りの連続でしたが、脂質というあらゆる生物に共通する普遍的な分子に軸足を置き、それを通じて妊娠という極めて特殊で精緻な現象を理解しようとする視点を得られたことは、その後の研究の軸になりました。<br />
<br />
　学位取得後は、着床研究の第一人者であるSK Dey教授のもとへ留学しました。当初は必ずしも受け入れを前提としていなかったと後に伺いましたが、青木先生の論文を査読されていたご縁や、のちに上司となる廣田泰先生の後押しもあり、研究室の一員として迎えていただきました。留学して初めて、自分は子宮のことを分かっているつもりになっていただけで、実際にはほとんど何も知らなかったのだと痛感しました。異なる研究文化の中で、自分の未熟さと向き合った時間は、研究者としての姿勢を見つめ直す大切な経験でした。<br />
<br />
　また、海外での研究を継続するうえで大きな支えとなったのが、日本生化学会の「早石修記念留学助成金」に採択していただいたことです。研究に専念できる環境を与えていただいたことに、心より感謝申し上げます。<br />
<br />
　ここで少しだけ現実的な話をすると、私は博士課程の間、学振DCを一度も取得できませんでした。けれども研究そのものを続けたいという気持ちは揺らがず、学位取得後に留学を経験し、帰国しました。帰国時には様々な事情もあり、見つかったポジションはポスドク職でした。そのまま研究を継続する道を選び、結果としてポスドクとしての期間は合計9年間（うち3年間は海外留学）になりました。<br />
<br />
　そしてこの春から、筑波大学にて独立准教授として研究室を主宰する機会をいただくことになりました。ある時点では遠回りに見える時間も、後から振り返ると必要な準備期間だったと感じることがあります。少なくとも私自身は、「うまくいっている人の経歴」に自分を無理に合わせるよりも、その時点でできる最善を積み重ねていくことで、道が次につながっていくのを何度も経験しました。<br />
<br />
　若い皆さんには、周囲と比べすぎず、自分の問いを大切にしてほしいと思います。評価や結果がすぐに出ないこともありますが、研究は積み重ねです。続けること自体が力になります。皆さんそれぞれの問いが、次の生化学を切り拓いていくことを願っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">藍川 志津 氏　略歴</span><br />
2012年 東北大学薬学部創薬科学科卒業<br />
2014年 東北大学大学院薬学研究科生命薬科学専攻 修士課程修了<br />
2017年 東北大学大学院薬学研究科生命薬科学専攻 博士課程修了<br />
2017年 シンシナティ小児病院医療センター 研究員<br />
2019年 日本学術振興会海外特別研究員<br />
2020年 東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科　特任研究員<br />
2026年〜　筑波大学生命ダイナミクス研究センター 独立准教授</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>“当たり前”を見直す富山大学学術研究部医学系夜久 圭介</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2025_4.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 01:09:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=48146</guid>

					<description><![CDATA[　この度は栄誉ある日本生化学会奨励賞を賜り、関係者の皆様ならびにこれまでご指導くださった先生方に厚く御礼を申し上げます。 　私の研究テーマは『メタボロミクスによるNAD+代謝の包括的な解析』です。日本では、多くの著名な先 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2026/02/2025-4.jpg" alt="" width="122" height="203" />　この度は栄誉ある日本生化学会奨励賞を賜り、関係者の皆様ならびにこれまでご指導くださった先生方に厚く御礼を申し上げます。<br />
<br />
　私の研究テーマは『メタボロミクスによるNAD+代謝の包括的な解析』です。日本では、多くの著名な先輩研究者たちがNAD+代謝経路の解明に関わってきました。実際に、奨励賞の応募に際し、過去の受賞者一覧を確認したところ、1963年に西塚泰美先生が『「動物体内におけるトリプトファンからニコチン酸リボヌクレオタイドの生合成に関する研究」ならびにそれに関連した業績』で受賞されていたことを知りました。このような歴史ある研究分野に関するテーマでの受賞に、身の引き締まる思いです。<br />
<br />
　代謝経路の研究はすでに完成された分野のように思われるかもしれません。しかし、科学の進展はこれまでに築かれてきた知見を新たな視点から捉え直すことで生まれることもあります。測定技術や解析手法の進歩により、「理解された」とされてきた経路も、より生理的な代謝の観点から検討できるようになっています。今回の私の研究も、既存のNAD⁺代謝を現代の技術によって再評価したものです。このように、技術の進歩によって新たな代謝動態などが明らかになる点は、生化学研究の大きな魅力の一つではないでしょうか。<br />
<br />
　博士課程に在籍する皆さんは、新しい技術や概念に柔軟に適応できるという点で大きな強みを持っています。既存の知識体系に染まっていないからこそ、これまで当然とされてきた前提を疑い、新しい概念を提示できるポテンシャルがあります。私自身は、博士課程修了後の進路を考える際には、研究分野だけでなく研究環境も重要であると考え、「PIが若いこと」を一つの条件としてポスドク先を選びました。若い研究室では研究の方向性や方法論が固定化されておらず、日々の議論を通じて新しい視点を得る機会が多かったと感じています。また、ラボが発展していく過程を間近で経験できたことも、貴重な経験となりました。<br />
<br />
　最後になりますが、本稿を読まれた皆さんの興味と自由な発想の下で生化学分野が発展していくことを願っております。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">夜久 圭介 氏　略歴</span><br />
2009年　大阪市立大学生活科学部 卒業<br />
2014年　大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了 博士（生活科学）<br />
2014年　Postdoctoral Scholar, Department of Biochemistry, University of Iowa<br />
2015年　富山大学 先端ライフサイエンス拠点 研究員<br />
2016年　富山大学 医学薬学研究部（医学） 病態代謝解析学講座 研究員<br />
2019年　富山大学 学術研究部医学系 分子医科薬理学講座 助教<br />
2024年　富山大学 学術研究部医学系 分子医科薬理学講座 講師<br />
2025年　富山大学 学術研究部医学系 分子医科薬理学講座 准教授</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>興味の赴くままに挑戦を京都大学大学院医学研究科藤田 宏明</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2025_3.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 01:09:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=48144</guid>

					<description><![CDATA[　この度は名誉ある日本生化学会奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。 　私は大学時代に工学部で有機化学を専攻しており、高校・大学で生物・生化学を学んできたわけではありません。そのような右も左も分からない私を温かく迎え入 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2026/03/2025-3.jpg" alt="" width="139" height="188" />　この度は名誉ある日本生化学会奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。<br />
<br />
　私は大学時代に工学部で有機化学を専攻しており、高校・大学で生物・生化学を学んできたわけではありません。そのような右も左も分からない私を温かく迎え入れ、熱心にご指導くださった岩井一宏先生をはじめ研究室の皆様、そして多大なるご支援をいただいた共同研究者の先生方に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。<br />
<br />
　若手研究者、特に大学院生に向けたメッセージとのことですが、私自身もまだまだアドバイスをいただく立場ではあるので僭越ながら、これまでの経験を踏まえて少しだけお伝えできればと思います。<br />
<br />
　私は当初、大阪大学の別の研究室を志望していました。しかし、入学前に時間があったので色々と論文を読んでいたところ、岩井研で同定された直鎖状ユビキチン鎖の論文を見つけ、その面白さと、素人ながらに未解明な点が多く残されていると感じ、入学直前に岩井研究室の門を叩きました。この小さな興味が、結果的に私の人生を大きく変えたと思います。<br />
<br />
　その後、直鎖状ユビキチン鎖の解析、特に細胞死に興味を持ち研究を進めてきました。その研究が一段落した際、次は何をしようか、と悩みました。留学することも考えましたが、岩井研究室では鉄代謝研究も行われており、また私は細胞死に興味を持っていたことから、まだ未解明の部分が多かった鉄依存性細胞死フェロトーシスの研究をやろうと、分野を変えることとしました。<br />
<br />
　フェロトーシスは、鉄によって細胞膜リン脂質中の多価不飽和脂肪酸が酸化されることで誘導される細胞死です。しかしこれまでの研究は、フェロトーシス抑制因子の阻害剤によって細胞死が誘導されており、「フェロ＝鉄」という名称に反して、鉄の側面からの解析は行われていませんでした。そこで私は、細胞に鉄を添加するだけでフェロトーシス様の細胞死を誘導できる実験系を構築し、その系を用いてCRISPRスクリーニングに挑戦することにしました。結果、鉄毒性の抑制因子として新規のセレンタンパク質合成因子PRDX6を運よく見出すことができました。<br />
<br />
　しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。PRDX6の解析を行う前はスクリーニングで同定された別の因子を解析しており、このまま進めてよいのかと不安を感じる日々でした。新しいことに挑戦する際、実験系が適切なのか、あるいは仮説そのものが誤っているのかなど、いろいろ不安になることも多いかと思います。その時のモチベーションの維持方法として、もちろん息抜きも大事ですが、興味に従って可能性があることを試してみることも大事だと思います。例えば、この可能性があるからWestern blotで別のタンパク質も検出してみようなど、ちょっとした遊び心が大事だと思います。そのほとんどはネガティブに終わると思いますが、そういった積み重ねが大きな発見につながると思います。<br />
<br />
　またサイエンスは面白いと実感し、視野を広げる方法として、異分野の論文を読むこともお勧めします。大阪大学時代では、隣接していた菊池章教授の研究室と合同でジャーナルクラブを行っていました。そこで紹介いただいた他分野の論文はいずれも面白く、現在でも息抜きに目を通したりします。若い皆さんも、この研究室の論文は面白い、と感じる研究室をいくつか見つけておくと、大きな財産になると思います。<br />
<br />
　少し話がそれましたが、私は有機化学から生化学、岩井研究室への所属、フェロトーシスへの挑戦も、その時々の小さな興味から選択してきました。<br />
<br />
　そして現在では、私が研究をスタートさせた頃には想像もつかなかったような多様な実験手法が次々と開発され、興味あることに対してアプローチする手段が数多く存在しています。私が行っているCRISPRスクリーニングも、始める前は大きなハードルを感じましたが、実際にはやるまでが一番大変であり、始めてしまえば案外できるものです。<br />
<br />
　研究を楽しみ、興味の赴くままに挑戦し、そして必要があればその分野のプロと共同研究を行うこと。それが大切だと思います。私自身もまだまだこれからなので、皆さんとともに挑戦し、面白いことを見出していけたらと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">藤田 宏明 氏　略歴</span><br />
2009年　九州大学工学部物質科学工学科卒業<br />
2014年　大阪大学大学院生命機能研究科卒業 (理学博士)<br />
2014-2024年　京都大学大学院医学研究科助教<br />
2024年-現在　京都大学大学院医学研究科特定講師</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>研究を続ける力大阪大学免疫学フロンティア研究センター櫻木 崇晴</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2025_2.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 01:08:26 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=48142</guid>

					<description><![CDATA[　このたびは、このような名誉ある賞をいただき、身の引き締まる思いです。まだ道半ばの研究者ではありますが、私のこれまでの経験が、これから研究を志す方々にとって少しでも参考になればと思い、研究生活を振り返ってみたいと思います [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2026/02/2025-2.jpg" alt="" width="131" height="147" />　このたびは、このような名誉ある賞をいただき、身の引き締まる思いです。まだ道半ばの研究者ではありますが、私のこれまでの経験が、これから研究を志す方々にとって少しでも参考になればと思い、研究生活を振り返ってみたいと思います。<br />
<br />
　細胞は、その生涯の最期にホスファチジルセリンを細胞膜の表面へと露出します。それは周囲の細胞への合図であり、個体の恒常性を守るための「最後の意思表示」とも言える現象です。その背後で働く膜タンパク質であるスクランブラーゼの分子実体が明らかになった頃、私は長田重一先生の研究室に大学院生として加わり、その作用機構の解明に挑む機会をいただきました。細胞の終焉の瞬間に働く分子。その精緻な仕組みを理解したいという思いに、胸を躍らせながら研究を始めました。<br />
<br />
　スクランブラーゼの構造決定を中心的な目標としたのですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。X線結晶構造解析に取り組んだ5年間、構造は決まりませんでした。条件検討を重ねても結果が出ない日々が続き、心が折れそうになる瞬間も多々ありました。それでも続けられたのは、「この分子の姿を見てみたい」という単純な好奇心があったからだと思います。最終的にクライオ電子顕微鏡によって構造を捉えることができた時の喜びは、今も忘れられません。<br />
<br />
　このように研究を進められたのは、ひとえに長田先生をはじめ研究室のメンバー、共同研究者の方々のおかげです。構造解析に挑戦するのは研究室として初めての試みだったので、技術を学ぶため、多くの先生方にご指導いただきました。どの先生も、部外者の私に、惜しみなく時間を割いてくださいました。長田先生には、生化学の基礎を徹底的にご指導いただいたばかりでなく、研究への向き合い方も学ばせていただきました。私は、実験する前に理屈を積み上げ過ぎてしまう性格なのですが、先生の「面白そうならまずやってみよう」という言葉が背中を押してくれました。思い返すと、そうして試した実験が、思いがけない突破口につながることが少なくありませんでした。<br />
<br />
　研究をしていると、一見良さそうな結果が出ても、後で落胆することは多いです。それでも、感情を押し殺すのではなく、日々の結果に一喜一憂することが、結果的に研究を続ける力になっていたように思います。改めて思うと、こうした姿勢も長田先生や研究室の先輩方から学んだものでした。結果を前に本気で喜び、次の展開を楽しそうに語る姿を見て、研究とはそういうものなのだと感じたのを覚えています。私自身もまだ挑戦の途中ですが、これからも一日一日を大切に進んでいきたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">櫻木 崇晴 氏　略歴</span><br />
2013年　京都大学医学部医学科卒業<br />
2013年　天理よろづ相談所病院ジュニアレジデント<br />
2019年　大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了　博士（医学）<br />
2019年　大阪大学免疫学フロンティア研究センター　特任研究員<br />
2021年　大阪大学免疫学フロンティア研究センター　特任助教（現職）</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>人間万事塞翁が馬 ― 出会いを大切に冒険しよう東京大学大学院医学系研究科小嶋 良輔</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2025_1.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 01:07:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=48140</guid>

					<description><![CDATA[　この度は、日本生化学会奨励賞という名誉ある賞を頂き、これから一層挑戦していかなければと身の引き締まる思いです。これまでご指導いただいた先生方、そして共に研究に取り組んで下さっている共同研究者の皆様・学生諸君にこの場を借 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2026/01/2025-1.jpg" alt="" width="132" height="175" />　この度は、日本生化学会奨励賞という名誉ある賞を頂き、これから一層挑戦していかなければと身の引き締まる思いです。これまでご指導いただいた先生方、そして共に研究に取り組んで下さっている共同研究者の皆様・学生諸君にこの場を借りて心より御礼申し上げます。私の研究は、化学や合成生物学の力をうまく組み合わせて駆使し、生体機能を操作することに主眼を置いています。生命現象を化学的観点から徹底的に理解しようとする生化学の王道とは、いわば逆のアプローチであるにも関わらず、こうした研究を評価していただいた生化学会の懐の深さに、改めて感謝しております。<br />
<br />
　さて、この「若手研究者に聞く」の寄稿にあたり、自分が学生の頃にこういった場で何を読みたかったかを思い返してみると、「それぞれの人がどうやって今の研究哲学やキャリアに至ったか」という、N=1の体験談でした。そこで今回は、私のこれまでの紆余曲折を少しだけ綴らせて頂きたいと思います。<br />
<br />
　私自身、元々は「ものづくり」が好きで、建築を学ぼうと志して大学に入学しましたが、当時東大薬にいらした有機化学者・福山透先生の「有機合成はまさに分子建築である」という言葉に感化され、薬学の道へ進みました(注: 福山先生の個人HPにある<a href="https://tfosc.jp/gekkankagaku-2" target="_blank" rel="noopener">「研究者ノート」</a>は、一人の化学者の熱い歴史が語られており、N=1の刺激的なエピソードとして必読です) 。しかし、希望した合成系の研究室の配属にクジ引きでもれてしまい、思わぬ形で免疫学の研究室に加入することになりました。当時はショックでしたが、これが生物学の面白さに触れるきっかけとなり、作った分子で生命を操るケミカルバイオロジーの道を志す契機となりました。</p>
<p>　その後、長野哲雄先生・浦野泰照先生のご指導のもと、「分子いじり」の楽しさに没頭していましたが、2011年に東日本大震災が起きました。電力不足で実験が制限されるかもしれないということで、それなら海外に行こうと思い立ち、研究室の大先輩であった井上尊生先生(Johns Hopkins)のラボに短期留学させて頂きました。ここで、生体分子をパーツにして新しい細胞機能をつくっていく「合成生物学」に出会い、これがその先の研究の方向性を考える重要なきっかけになりました。海外ポスドク応募時には、あえてコネがないところで戦ってみようと、興味のあるラボにメール, FAX, 印刷した郵便など様々に駆使してコンタクトを取り続けた結果、唯一受け入れて下さったのがETHのMartin Fussenegger教授でした。そこで学んだ細胞・タンパク質いじりの技術が、現在の私の重要な基盤となっています。<br />
<br />
　スティーブ・ジョブズ氏の有名な言葉に”Connecting the dots”がありますが、振り返れば、思わぬクジ引き結果も、震災をきっかけとした留学も、当時は予想もしなかったdotsでした。ポスドク先の選択では、なるべく遠くにdotsを打とうともがきましたが、結局受け入れ先とのマッチングは縁であり、自分でコントロールできないことも多々あります。これから研究者を志す皆さんも、思い通りにいかない現状や、偶然の出来事に戸惑うことがあるかもしれません。しかし、「人間万事塞翁が馬」です。それぞれの場での出会いを大切にしつつ、そこで来た波に全力で乗って冒険してみてください。私のケースでもそうだったように、そこでの足掻きこそが将来のオリジナルな研究を形作る重要なdotsになっていくのだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">小嶋 良輔 氏　略歴</span><br />
2005年 駒場東邦高等学校卒業、東京大学理科一類入学<br />
2009年 東京大学薬学部卒業<br />
2014年 東京大学大学院薬学系研究科　博士課程修了, 博士(薬学)<br />
2014-2017年　ETH Zurich, HFSP long-term fellow<br />
2017-2021年 東京大学大学院医学系研究科助教<br />
2017-2021年 JSTさきがけ研究員(兼任)<br />
2022年- JST創発的研究支援事業創発研究者<br />
2022年- 東京大学大学院医学系研究科准教授</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>できる人の背中を追う奈良女子大学研究院自然科学系清水 隆之</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2024_5.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Mar 2025 06:54:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=43004</guid>

					<description><![CDATA[　最近は、私が学生だった時に比べて、キャリアパスに関する話を聞くことが多くなってきました。かくいう私もこうした話を頼まれる機会が増えましたが、唯一どんな人にも共通して重要だと思って話していることをタイトルにしました。ここ [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2025/01/2024-5.jpg" alt="" width="187" height="182" />　最近は、私が学生だった時に比べて、キャリアパスに関する話を聞くことが多くなってきました。かくいう私もこうした話を頼まれる機会が増えましたが、唯一どんな人にも共通して重要だと思って話していることをタイトルにしました。ここで言う「できる人」とは、完璧な人を指すわけではなく、自身の研究（仕事でも良いです）を発展させる上で、取り入れたい考え方を持った人のことを指します。そして、身の回りにいる誰もが「できる人」となり得ます。<br />
<br />
　私が首都大学東京で卒研生として研究室に所属した際、隣の席には当時82歳のおじいさんが座っていました。そのおじいさんは時田誠二さんという方で、退官した先生ではありませんでした。時田さんは、満州生まれの銀行マンで、55歳の定年前に退職して共通一次を受けて都立大学に学部1年生から入学し、博士号を取得した方で、私が研究室に所属した時には研究生という立場で研究を続けていました。私は、時田さんの、60歳年下の私にも研究や実験に関する質問をする姿勢から、誰からも学ぶことがあること、そしてそれは恥ずかしいことではないことを教わりました。<br />
<br />
　博士後期課程からは、東工大の増田真二准教授（現・教授）のもとに進学しました。増田さんは時田さんと共に博士号を取得した方で、私の修士研究である光合成細菌のレドックス応答に関する研究をしていました。私の研究テーマを決めるにあたって、東工大すずかけ台キャンパスの学食で、増田さんから「Generalに意義のある研究をしなきゃだめだよ」と言われたことが私の研究者としての生き方を決めたと言っても過言ではありません。これ以外にも、研究で大切なことや研究のイロハを教わりました（本人は教えたつもりはなかったかもしれませんが）。実際に、増田さんのもとで行った研究について、Generalityを意識しながら発展させたことが、今回の受賞につながったと感じています。<br />
<br />
　私は、ここには書ききれない多くの方々の背中を見て、自分に足りないことや取り入れるべきことを真似しながら、研究者として成長してきました。もちろん、ただのツギハギではなく、それらを取り入れたうえで自分のオリジナリティを確立することが重要です。これからは私も、誰かに背中を追われるような人になることも目指して、より一層精進したいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">清水 隆之 氏　略歴</span><br />
2007年　日本大学第二高等学校　卒業<br />
2011年　首都大学東京　都市教養学部生命科学コース　卒業<br />
2013年　首都大学東京　大学院理工学研究科　博士前期課程（理学）修了<br />
2017年　東京工業大学　大学院生命理工学研究科　博士後期課程（理学）修了<br />
2017年　東京大学　大学院総合文化研究科　助教<br />
2023年　奈良女子大学　研究院自然科学系　准教授</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>セレンディピティを引き寄せ，そして逃さない行動力を徳島大学 大学院医歯薬学研究部渡邊 謙吾</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2024_4.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Mar 2025 06:54:33 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=43002</guid>

					<description><![CDATA[　この度は日本生化学会奨励賞という歴史ある名誉な賞を頂きまして大変光栄です．受賞理由の「液−液相分離による浸透圧ストレス感知機構」に関する研究は多くの方々のおかげで成し得たものであり，特に恩師の一條秀憲先生・名黒功先生， [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2025/03/2024-4.jpg" alt="" width="155" height="214" />　この度は日本生化学会奨励賞という歴史ある名誉な賞を頂きまして大変光栄です．受賞理由の「液−液相分離による浸透圧ストレス感知機構」に関する研究は多くの方々のおかげで成し得たものであり，特に恩師の一條秀憲先生・名黒功先生，そして共に実験を行ってくれた森下和浩さんに心より感謝申し上げます．本記事では，特に学部生や院生の皆さんに向けて，本研究の経緯と教訓を共有したいと思います．<br />
<br />
　本研究のきっかけはASK3というキナーゼの細胞内局在変化の観察結果で，実は一條研では20年近く前に発見されていました．非常に劇的な現象だったので「何か意味があるだろう」と発見当初から予想され，2009年に一條研の門を叩いた私は最初のテーマとしてこの現象解明に取り組みました．しかし，現象の意義が不明のまま外堀を埋める実験しかできず，私のメインテーマもASK3の活性制御機構といった典型的なキナーゼ研究に変更したため，結局お蔵入りとなりました．その後の私は，ゲノムワイドsiRNAスクリーニングを実施してASK3の活性制御機構の一端を解明できたものの，ASK3の局在変化の現象が常に心残りでした．</p>
<p>　時は流れて2017年頃，相分離研究がCNS (Cell・Nature・Science) に相次いで報告され始めたことで，私はASK3の局在変化も相分離による現象ではないかと閃きました．また，相分離の論文を読み漁るとRNAによる相分離制御が多く報告されていました．ここで当時は前述のスクリーニング結果から苦労してポリADPリボースのASK3活性制御への関与を突き止めた頃でもあり，改めて生化学の視点で捉えると，ポリADPリボースはアデノシン・リン酸・リボースで構成される点でRNAと物理化学的性質が似ていることに気付きました．こうしてASK3の局在変化と活性制御が相分離とポリADPリボースというピースで綺麗に繋がるストーリーが浮かび上がり，後は実験をすれば“ポジ”ばかり出るといった，ストーリーが真実である際に特有の研究フェーズへと突入しました．<br />
<br />
　さらに，相分離の数理モデルに関する論文をラボ内の抄読会で紹介したところ，私のグループの学生だった森下さんが「論文のモデルを趣味で実装してみたんですけど…」と持って来てくれました．そこで本研究にも応用できないかと真面目に検討を始め，改良モデルの開発に至り，最終的にASK3という一分子の研究ではなく普遍的な現象を提唱する研究になりました．<br />
<br />
　このように本研究は多くの幸運が重なっていて，セレンディピティの好例だと言えます．ただ，振り返ってみると，単なる偶然の賜物ではなく私の２種類の行動力が重要だったと思います．<br />
<br />
　１つ目は好機を逃さない行動力です．私はストーリーの発想を得ると直ちに大量の実験を行いました．例えば，ポリADPリボースの結合部位候補がASK3に10個存在しましたが，「10個程度なら全て調べてまえ」とゴリ押しで全ての変異体を作って実験しました．一昔前の生化学ラボなら変哲もない戦略ですが，最近の学生さんはスマートに研究を進めたがるようで，当時も後輩から“引かれた”覚えがあります．しかし，効率化したいと考えて結局停滞する学生さんを目にすることも事実で，泥臭くても形振り構わず“女神の前髪”を掴む行動力・突破力は重要だと思います．（余談ですが一條研にはゴリ押しで200個近くの変異体を作製した先輩がいました．）<br />
<br />
　２つ目は幸運を引き寄せる行動力です．本研究は幅広い生命科学分野で相分離が着目され始めた黎明期に報告できる幸運に恵まれましたが，初期の相分離研究は一條研の主要分野から離れた分野の研究でした．しかし私はトップジャーナルの論文には分野外でも目を通すようにしていたため，いち早く相分離の将来性を察知できました．また，私は博士課程の夏に米国やスイスで計算生物学やバイオインフォマティクスを学んでいました．これはいわゆる“dry”研究に興味があったため，自身の研究テーマとは無関係に（外部奨学金も獲って）行った自発的な短期留学です．ただ，この経験があったからこそ，典型的な“wet”ラボにも関わらず抄読会で数理モデルを紹介したり，森下さんの“趣味”を軽視せずに改良モデルを開発したりするに至った訳です．これらのケースに共通するのは，様々なことに興味を持って視野を広げようとする私の行動習慣です．結果論かつ陳腐な教訓かもしれませんが，たとえ自身の研究・目前の目標達成に無関係に思えても，能動的に新しいことをする行動力・挑戦力が重要だと思います．<br />
<br />
　なお，以上２つの行動指針は研究だけでなくキャリアにおいても重要だと思います．私はゴリゴリの“wet”研究者だったにもかかわらず，ポスドク留学ではピペットマンすら握らない完全に“dry”の研究分野へと飛び込みました．本研究で成果をあげつつあった特任助教という立場を捨て，ゼロからポスドクとして学び直す形なので，傍から見ると大胆な行動に映ったと思います．しかし結果として，ユニークな人材として評価していただき，自身のラボを構えるに至っています．<br />
<br />
　最後に，現在私は機械学習やシステム生物学を用いた医学研究に取り組んでいて，典型的な生化学からは少々離れていますが，生化学を自身の基盤としたことは正解だったと日々感じます．実は，私は修士修了後に“dry”分野への博士留学を検討したのですが，一條先生から「この時点で“dry”研究へ進んで中途半端な研究者になると勿体ないので，博士までは生化学を究めなさい」と大局的な視点からご助言を頂き，一條研で10年間生化学研究に没頭しました．実際，データサイエンスは応用指向が強いので生命現象の理解が軽視されがちですが，やはり生命に関して研究する上で生化学の知識・思想は欠かせず，分野が変わっても生化学の基盤が私の強みになっています．読者の中には生化学分野で研究し続けることにキャリア形成上での不安を感じている方もいるかと想像しますが，本記事が励みになれば幸いです．</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">渡邊 謙吾 氏　略歴</span><br />
【学歴】<br />
2006年3月：東京都立西高等学校 普通科　卒業<br />
2010年3月：東京大学 薬学部 薬科学科　卒業<br />
2012年3月：東京大学 大学院薬学系研究科 薬科学専攻 (修士課程)　修了<br />
2012年8月：Cold Spring Harbor Laboratory, Computational Cell Biologyコース　修了<br />
2015年3月：東京大学 大学院薬学系研究科 薬科学専攻 (博士課程)　修了<br />
【職歴】<br />
2012年4月–2015年3月：東京大学 ライフイノベーションを先導するリーダー養成プログラム — コース生<br />
2013年6月–2013年8月：École Polytechnique Fédérale de Lausanne, School of Life Science — インターン生<br />
2014年4月–2016年3月：東京大学 大学院薬学系研究科 — 日本学術振興会 特別研究員 (DC2/PD)<br />
2016年4月–2019年11月：東京大学 大学院薬学系研究科 — 特任助教<br />
2019年11月–2020年11月：Institute for Systems Biology — Visiting Scientist<br />
2020年12月–2021年11月：Institute for Systems Biology — Postdoctoral Fellow<br />
2021年12月–2024年11月：Institute for Systems Biology — K. Carole Ellison Fellow in Bioinformatics<br />
2024年12月–現在：徳島大学 大学院医歯薬学研究部 メディカルAIデータサイエンス分野 — 教授<br />
<br />
</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>自分の興味と持ち味を生かした研究をエディンバラ大学臨床脳科学センター貝塚 剛志</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2024_3.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Mar 2025 06:54:22 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=43000</guid>

					<description><![CDATA[　私はシナプス後部に局在するタンパク質の集積構造であるPSD（postsynaptic density）の研究に取り組んでいます。PSDは神経伝達物質受容体、足場タンパク質、シグナル伝達酵素など1000種類以上のタンパク [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2025/03/2024-3-scaled.jpg" alt="" width="149" height="198" />　私はシナプス後部に局在するタンパク質の集積構造であるPSD（postsynaptic density）の研究に取り組んでいます。PSDは神経伝達物質受容体、足場タンパク質、シグナル伝達酵素など1000種類以上のタンパク質から構成されており、シナプスの構造や機能において重要な役割を果たしています。<br />
<br />
　私がPSDに着目した理由は「タンパク質」と「脳」に関心があったからです。学生時代、ヘモグロビンのアロステリック効果や酸素飽和度のシグモイド曲線、その生理学的意義について学んだ際には、タンパク質というものの精巧さ、面白さに感銘を受けました。タンパク質はまさに生命を構成するナノマシンといえるでしょう。大学院では、当時東京医科歯科大学にいらした水島昇先生のもとで、細胞内成分の大規模分解システムであるオートファジーの研究に取り組みましたが、ここで分子レベルから細胞、個体レベルに至るまで、タンパク質を多角的に研究する手法や思考を学ぶことができたのは大変貴重な経験だったと思います。加えて、私は「脳」にも大きな関心を持っています。知覚、記憶、感情、認知といった私たちの認識する世界を形作るこの臓器には、多くの人が興味を抱いていることでしょう。脳の機能は電気的な神経活動によるものですが、その複雑な機能を担うハードウェアは、タンパク質や脂質といった生体分子で構成されています。タンパク質の観点から脳を研究するにはどうすればよいか？そう考えた結果、私が着目したのがPSDでした。これまでの研究では、生後発達期の脳におけるPSDのタンパク質組成の変化や、機能未知のPSDタンパク質の同定と解析に取り組んできました。現在、私は脳全体のシナプスを網羅的に画像解析する「シナプトーム解析」により、個々のシナプスのタンパク質組成や配置の多様性を研究しています。今後は、この多様性の生理学的意義や脳機能との関係を明らかにしていくことを目指しています。<br />
<br />
　「彼を知り己を知れば百戦殆からず」ということわざがありますが、これは研究にも通じる言葉です。研究に対するアプローチは多様ですが、基礎研究においては「自分の興味」「自身の性格や能力」を考慮し、研究対象や戦略を決めていくことが重要だと思います。私の場合、シナプスのタンパク質について考えたり、実験を行ったりしているととてもわくわくするので、この研究テーマが自分に適していると実感しています。大学院生の皆さんは、現在は指導を受ける立場であり、研究の自由度も限られているかもしれません。しかし、自分の興味や特性に合った形で研究を展開していくことは、長期的な視点で見ても非常に重要ですので、ぜひ、自身の好奇心や適性を大切にしながら研究に取り組み、将来の進路を選んでいってください。<br />
<br />
　最後になりますが、ここまでお世話になりました皆様に、心より感謝申し上げます。特に、8年半にわたりご指導を賜りました水島昇先生、水島研究室で共に研究に励んだ先輩・後輩の皆様、自由に研究を行うことをお許しくださりました内匠透先生、先駆的な視点でシナプス研究を推進されている現所属先のSeth Grant先生、そしてすべての共同研究者の皆様に、深く御礼申し上げます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">貝塚 剛志 氏　略歴</span><br />
2004年　神奈川県立湘南高等学校卒業<br />
2008年　東京薬科大学生命科学部分子生命科学科卒業<br />
2010年　東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程修了<br />
2014年　東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得満期退学<br />
2016年　東京医科歯科大学博士（医学）</p>
<p>2014-2016年　東京大学大学院医学系研究科特任研究員<br />
2016-2020年　理化学研究所脳科学総合研究センター訪問研究員・研究員<br />
2020-2021年　神戸大学大学院医学研究科特命助教<br />
2021年-現在　エディンバラ大学臨床脳科学センター博士研究員</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>『根拠の無い自信』と『諦めるライン』東京大学大学院薬学系研究科畠 星治</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2024_2.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Mar 2025 06:53:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=42998</guid>

					<description><![CDATA[　「我々、研究者は、根拠の無い自信で進むしかないと思います。」 　これは、私が自身のキャリアについて迷っていた際に、大学院生時代からの恩師である仁科博史先生（現 東京科学大学教授）からいただいた、忘れえぬ一言です。 　大 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2025/02/2024-2.jpg" alt="" width="131" height="175" />　「我々、研究者は、根拠の無い自信で進むしかないと思います。」<br />
<br />
　これは、私が自身のキャリアについて迷っていた際に、大学院生時代からの恩師である仁科博史先生（現 東京科学大学教授）からいただいた、忘れえぬ一言です。<br />
<br />
　大学院で研究に打ち込む皆さんの中には、研究の面白さに心惹かれ、その道を進み続けたいと願いながらも、博士号取得後のアカデミアでのキャリアに、漠然とした不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。かくいう私もその1人でした。<br />
<br />
　それでも私が研究者の道を選んだのは、心の奥底にわずかに灯っていた、『根拠のない自信』 があったからです。大学院生の頃の私は、特筆すべき業績を上げていたわけではありません。自己分析すれば、研究者としてアカデミアで生き残るのは厳しいだろうというのが、正直な見立てでした。しかし、研究に真剣に向き合う日々の中で芽生え始めた、「もしかしたら、自分は研究者としてやっていけるのかもしれない」という『根拠のないわずかな自信』が、海外留学を決断させました。「研究対象を変更し、何の後ろ盾もない海外のラボで、価値ある研究成果を生み出せるのか？ もし、それができなかったら、研究者としての才能がないと諦めよう。」 そう自分に問いかけ、退路を断つ覚悟で臨んだのです。仁科先生から「35歳までなら、キャリアチェンジしても十分にやり直せる。」とアドバイスいただいたことも、私を後押ししてくれました。そうやって、タイムリミット付きの『研究者を諦めるライン』を引くことで、迷いは消えて覚悟が定まったのです。<br />
<br />
　海外留学では、楽しいことも多々ありましたが、様々な困難にも直面しました。特に苦労したのは、前任のポスドクから引き継いだプロジェクトが、どうしても再現できなかったことです。ですが、『諦めるライン』が引けていると覚悟ができているため、大抵の困難は乗り越えていけるようになります。そして、価値のある研究成果を生み出すことができたとき、『根拠のない自信』が、より確かなものへと変わっていくのを実感しました。それでも、日本に帰国して研究者としてのステージが変わると、また新たな壁にぶつかります。未経験のことばかりですが、支えとなるのは、これまで育んできた『根拠の無い自信』です。<br />
<br />
　大学院で研究に打ち込んでいる皆さんは、自然と、まだ見ぬ答えを自ら見つけ出す力が磨かれていくはずです。そして、その過程で得る経験は、どんな未経験のキャリアにも活かせる『根拠の無い自信』になると思います。それでも、もし新たな挑戦に心が揺れる時は、私のように、『諦めるライン』を引いてみてはいかがでしょうか。若い頃に覚悟を持って選んだ道で得た失敗は、次のキャリアで成功するための貴重な経験となるはずです。<br />
<br />
　最後になりましたが、このような名誉ある賞をいただき、関係の諸先生方、また、これまでご指導いただいた先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">畠 星治 氏　略歴</span><br />
2006年　東京薬科大学生命科学部 卒業<br />
2008年　日本学術振興会特別研究員（DC1）<br />
2011年　東京医科歯科大学大学院生命情報科学教育部 修了（理学博士）<br />
2011年　東京医科歯科大学難治疾患研究所 特任助教<br />
2013年　東京大学大学院薬学系研究科 特別研究員<br />
2013年　日本学術振興会特別研究員(PD)<br />
2015年　ハイデルベルク大学分子生物学研究所 博士研究員<br />
2019年　ハイデルベルク大学分子生物学研究所 ユニットリーダー<br />
2019年　東京大学大学院薬学系研究科 特任講師<br />
2021年　科学技術振興機構 さきがけ研究者（兼任）</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Do the best and leave the rest to fate東京科学大学生命理工学院小坂田 拓哉</title>
		<link>https://www.jbsoc.or.jp/column/2024_1.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[管理人]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Mar 2025 06:50:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[若手研究者に聞く－奨励賞受賞者からのコメント－]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.jbsoc.or.jp/?p=42996</guid>

					<description><![CDATA[　この度は伝統ある日本生化学会奨励賞を頂き心より光栄に存じます。本原稿に興味を持っていただいた皆様、どうもありがとうございます。私はこれまでの研究を、スーパースターのようにスムーズに続けてきてはおりません。また、何かを達 [...]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft" src="https://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2025/02/2024-1.jpg" alt="" width="139" height="186" />　この度は伝統ある日本生化学会奨励賞を頂き心より光栄に存じます。本原稿に興味を持っていただいた皆様、どうもありがとうございます。私はこれまでの研究を、スーパースターのようにスムーズに続けてきてはおりません。また、何かを達成した感覚を有しているわけでもなく、さあこれからという気持ちも強いです。目指すところやキャリアパスは人それぞれですが、2010年の春に研究室での生活をスタートした私の試行錯誤の記録が皆様の明日に少しでもお役に立てば幸いです。<br />
<br />
　これまでに私は東京大学大学院農学生命科学研究科で博士号を取得し、その後、米国ニューヨーク大学医学部のDayu Lin博士が主宰する研究室でポスドクとして研究を進めてきました。絶対に何かになりたいとか、小さい頃から生物や神経科学に興味があったわけではありません。直感を信じて面白そうな道を進んできただけなのですが、ここまでのらりくらりと研究を続けさせていただけていることにただ感謝するとともに、自分でも驚くばかりです。<br />
<br />
　サイエンス、また、サイエンティストのあるべき姿とはなんでしょうか。某TV番組でプロフェッショナルとは何か聞くと各界のスターがそれぞれの言葉で答えてくれるようにサイエンス、サイエンティストは多様であるべき（多様性が認められるべき）かと思います。ですので、サイエンスをする理由は（おそらく）何でもいいと思いますし、目指すものも多様なはずです。実験や研究が楽しいという学生さんやポスドクの方は、研究を楽しく続けることが可能な環境を選んで進んで欲しいと感じます。また、サイエンスが面白いと感じるひとがひとりでも増えることも願っています。<br />
<br />
　さて私はどうだっただろうかと振り返ってみますと、周囲の環境に恵まれた、運が良かったという言葉が思い浮かびます。学部生の際に研究室を決めるときは同期と一緒に、研究室対抗ソフトボール大会にどのチームから参加するかを基準に東原和成先生の研究室を選びました（後のラボ見学における印象が良かったのが主因で間違いありません）。ポスドク先を探すタイミングでは、PIのDayu Lin博士とlunchを取ったときに、英語の出来がいまいちなんだ、と言った私に対しての、ここ（US）ではそんなこと言わなくていいよ、という彼女の言葉に惚れ込んで他のラボを調べるのは止めました。学部4年生から在籍した東原研では論文がまとまるまでに時間を要しましたが、いいメンバーとメンターに恵まれ研究室での時間は楽しいものでした。Dayu Lin labでは神経科学のイロハがわかっていなかった私に対して丁寧にガイダンスしていただき、今も研究を続けられています。PIとの相性だけでなく、自らを伸ばしてくれるメンターや切磋琢磨する研究室のメンバー、また、研究室や大学が違えども支えてくださる方などの存在はとても大切です。これらは自動的に降ってくるものではなく、自らにも選択権があるものです。能動的に動いて皆様にとってより良い環境を掴んでください。<br />
<br />
　ラボが決まった後の生活でひとつ言えることがあるとすれば、今月より来月、今年よりも来年、少しでも前に進めることを目指して過ごしたらよいということでしょうか。これは実験でポジティブなデータを取ることだけを指している訳ではありません。条件検討をひとつずつ進めたり、論文を読んで知見を深めたり、いろんな研究者にあったり、新しいアイデアが思い浮かぶようにバカンスにいったり、何でも構いません。研究生活では思い通りの進捗が得られないことも多いかと思います。ですので、気持ちだけは明るく前向きに日々を過ごしてください。熱意と明るい心持ちがあれば、周囲の助けてくれるひとの存在にも気づけるはずです。<br />
<br />
　研究面では是非様々なことを日々試してみてください。PI（メンター）がhands-onであろうとなかろうと、言われたことをやっているだけでは学生実験とさほど変わりません（おそらく真のサイエンスはその先にあります）。いろんな条件や実験方法、アイデアを試してみてください。最初に予想していなかった状況や試行錯誤の先にようやく見つけた小さな違いのなかにこそ、インパクトのある発見が眠っているかもしれません。もし、自由に試すことが許されない環境の場合はどうするのがよいでしょうか。予算を取ってきてくれるのはPI（メンター）の方でしょうし、そのような状況（に見える）こともあると思います。しかしながら、基本的な技術を向上させ、信頼関係を築き、先んじてこなすべき実験のデータなどを集めていけば、それが可能な環境に少しずつ近づいていくはずです。効率など振り返りたくもない過去の数多な試行錯誤（実験）は、PIのような立場を目指すのであれば絶対に必要な経験です。臆せずに情熱とともに進めてください。<br />
<br />
　最後になりますが、常日頃からご指導・アドバイスをいただいている先生方、また、一緒に研究を進めてくださっている皆様に心より御礼申し上げます。私は現在、東京科学大学生命理工学院において黒田公美先生や他のメンバーと一緒に研究を進めています。社会性行動や外界刺激等への応答を制御する緻密な脳内ダイナミクスに興味を持っていただいた方、海外留学を含めキャリア等について知りたいことがある方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください。当たり前ですがサイエンスは一人ではできません。これからのサイエンスを一緒に盛り上げていただけるようでしたら幸甚に存じます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">小坂田 拓哉 氏　略歴</span><br />
2017年　東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程修了（博士・農学）（東原和成 研究室）<br />
2017-2018年　ERATO 東原化学感覚シグナルプロジェクト 特任研究員<br />
2018-2024年　ニューヨーク大学医学部 神経科学部門 博士研究員（Dayu Lin 研究室）<br />
2024年10月より　東京科学大学 生命理工学院 特任准教授（黒田公美 研究室）</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
