会長だより

  • 会長便り第3号:最近の動向

    • 会長便り第3号:最近の動向

      2022年9月1日

       

      早いもので、会長に就任してからあっという間に1年近くが過ぎようとしています。今回は未決事項含めて生化学会で進行中の検討事項や理事会で決まったばかりの情報をupdateしたいと思います。

       

      ・第95回大会@名古屋はオンサイト開催に!

      本年11月9日-11日に名古屋国際会議場で開催される第95回大会の開催形式は、コロナ感染状況を睨みつつごく最近まで検討を重ねてきましたが、最終的にオンサイトのみで行うことを決定しました。11月時点での状況は未だ不透明なものの、十分な感染対策をとり注意喚起することで大きなリスクは回避できるものと判断し、3年ぶりの完全リアル対面形式です。コロナ以前から減少傾向にあった演題数も門松会頭はじめ組織委員の方々のご尽力でV字回復模様です(表1)。皆様のお声がけに感謝しております。来年の福岡96回大会(住本会頭)では目指せ!2000題復活?でしょうか。

      また、まだ最終決定ではありませんが、生化学会ならではの会長主催懇親会も大会初日(11月9日)夜に開催予定で計画を進めています。久しぶりの懇親会復活を契機に、若手会員や女性会員にも参加しやすい、なるべくアットホームな懇親会を検討中ですので、みなさまどうぞ奮ってご参加ください。

      対面形式復活に期待が高まる一方で、過去二年に亘るWEB開催の経験から、その長所も多々学ぶことができました。今後の開催形式として、コロナ収束後も例えば特別講演やシンポジウムはオンライン配信やオンディマンド配信を併用して、海外研究者の参加を促したり、どうしてもリアル参加できない方の便宜を図ることも検討予定です。

       

      ・学部・修士学生会費無料の効果?

      2011年に総会員数が1万人を割り込んで以来ほぼ毎年減少が続いていましたが、2021年8月時点の7439人から今年8月末時点で7603人とついに会員数も増加に転じつつあるようです。日本人の出生率と人口の減少を考えれば、会員数の減少は基本的に避けられないもので、これは生化学会だけの問題でもない訳ですが、やはり少しでも会員増を目指す工夫は必要です。そのような中、今年度の反転増加は喜ばしい限りです。やはり学部生ならびに修士までの大学院生の会費が無料になったことはその要因と考えられます。会費収入こそ一時的にはむしろマイナスになりますが、若手加入による学術大会の活性化や、将来的に博士学生の会員数や正会員数の増加に反映されることを大いに期待しつつ今後を見守りたいと思います。

       

      ・女性・若手の執行部参画推進計画

      会員種別男女比(表2)を見ると一目瞭然なのですが、学部学生では女性が65%と男性よりも多いのに、修士、博士、正会員、評議員、代議員、理事とキャリアアップするにつれ、完全に男性優位となり、執行部母体である理事に至っては現23名中たった2名となっています。年齢分布も例えば評議員で見ると(表3)、60代が最大となっていて、やはり将来の学会運営を担うべき精鋭の中に女性と若手が圧倒的に不足していることが分かります。生化学会の執行部役員選出のメカニズムは基本的に各支部から選出される代議員が母集団となりますが(図:水島元会長の会長便り第3号より改変)、各支部のご尽力にもかかわらず、どうしても女性と若手を継続的に代議員として選出することの難しさに直面しています。そこで、現在常務理事会では、支部選出代議員とは別に、全国区枠として直接女性と若手(50才未満)の理事を選出する仕組みの導入を検討中です。また、代議員候補者としての参考資料となる評議員リストに女性を増やすために、会長一括推薦という形で最近22名の女性PIに評議員になって頂きました。地味な改革ですが、少しずつ前に進めています。

       

      ・ツイッター復活

      日本生化学会のツイッターアカウントが復活しました。

      ユーザー名: @jbs_seikagaku

      よろしければフォローお願い致します。

       

      ・支部探訪

      ご存知のように、日本生化学会は北海道から九州まで全国8つの支部から構成されています。会長の重要なミッションのひとつに、支部例会時に各支部を訪問して地域の課題や意見を聴取し、理事会に反映させることがあります。今年度は依然コロナの影響で支部例会がオンライン開催のケースも多く、また招待頂いたにも関わらず日程が合わず断念せざるを得なかったケースもあり、残念ながら現地に伺ってリアルでお話しできたのは北海道支部だけでしたが、期待していた以上にたいへん勉強になりました。例会ならびにシンポジウムにおける活発な科学的議論はもとより、支部会幹事の方々のご要望や本会の目指すべき方向性について昼食を挟みながら議論出来たことはたいへん有意義でした。頂いた課題は、今後理事会等において検討する予定です。

      なお、北海道支部長の田村北大教授から支部例会便りを頂きましたので、以下に転載します。

      〜北海道支部は北海道地区の生化学会会員で構成され、会員数はおよそ200名(2022年7月現在)です。北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学、酪農学園大学が主な所属大学です。支部例会は昭和37年から、支部シンポジウムは昭和63年から行われ、今年は7月9日に北海道大学獣医学部を会場として第59回支部例会と第37回支部シンポジウム(日本生物物理学会北海道支部と合同開催)が、山口良文教授(北海道大学低温科学研究所)を例会長として開催されました。2年ぶりの対面での例会で、合同シンポジウム、一般講演、総説講演、特別講演およびポスター発表が行われました。また、支部若手奨励賞の授賞式および受賞講演も行われました。今年は、生化学会会長の一條秀憲先生が参加され、特別招聘講演が行われました。延べ100名近くの参加者で、会場では活発な議論が交わされ、支部の研究者・学生の久しぶりの対面での有意義な交流の場となりました。〜

       

      以上、会長便り第3号をお届けしました。次号以降では「会長副会長懇談会(その3)」や「第95回大会会頭に聴く」などを予定しています。