会長だより

会長便り第1号:表彰制度

2016.1.22

生化学会の表彰制度について

みなさまこんにちは。会長に就任してあっというまに2ヶ月経ちました。昨年12月には日本分子生物学会との合同年会がありましたが、本会の遠藤斗志也会頭と日本分子生物学会の影山龍一郎年会長をはじめとする大会組織委員のみなさまのおかげで盛会のうちに幕を閉じることができました。大会で活発に発表・議論いただきました会員のみなさまにも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。本会HPトップページの写真も更新していますので、どうぞご覧ください。来年度年会は生化学会の単独開催となり、山本雅之会頭により9月25日(日)~27日(火)に仙台で開催されます。是非日程を確保いただき、ご準備をお願いいたします。

さて、今回は生化学会の表彰制度について紹介したいと思います。先日会員一斉メールでもご案内しましたように、本会に関連して以下の4つの賞があります。

授賞 選考 設立 対象 副賞

日本生化学会

奨励賞

本会

本会

1955年

40歳未満

2013年以前

の入会者

30万円

日本生化学会

JB論文賞

本会

本会

1993年

JB掲載論文

10万円

柿内三郎記念

奨励研究賞

(助成金)

倶進会

本会

2004年

40歳未満

50万円

(助成金)

柿内三郎記念賞

倶進会

本会

2006年

年齢制限無し

100万円

最も歴史があるのは奨励賞です。過去の受賞者を設立時までさかのぼって更新したリストをHPにアップいたしました。http://www.jbsoc.or.jp/support/encouragement 1955年設立当初から年齢制限が設けられていますが、受賞者のお名前を拝見いたしますと、錚々たるメンバーです。山川民夫先生(1955年)、勝沼信彦先生(1957年)、岡崎令治先生(1961年)、西塚泰美先生(1963年)・・・という感じです。このような偉大な先輩方にも当然30代はあったわけで、その後の大活躍の足がかりとなる研究テーマで奨励賞を受賞されています。まさに登竜門といえるでしょう。僭越ながら私も2001年に本賞をいただきましたが、私自身にとりまして学会や財団関係の初めての受賞でしたので、大変嬉しかったと同時に、この分野でこれからももっと頑張っていこう(いかなければならない?)と気持ちを新たにしたことを思い出します。副賞は設立当初からずっと変わらず30万円のようですが、この賞には金額を超えた価値があるのです! 新進気鋭の若手研究者の方がいらっしゃいましたら、自薦・他薦を問いませんので是非ご応募ください。「2016年10月1日現在で満40歳未満」という年齢制限があります。今年10月以降に40歳になる方は今回が最後のチャンスです。どうぞお見逃し無く!

JB論文賞は、生化学会の英文誌Journal of Biochemistryに掲載された論文が対象となります。筆頭著者が応募者となり、論文そのものが審査されます。授賞枠は最大10件です。JBに掲載される全論文数からすると、比較的確率は高い(?)ようにも思われます。JBのことはまた別の機会に紹介させていただくとして、どうぞJournal of Biochemistryへの積極的な投稿をお願いいたします。

生化学会に関連して二つの柿内三郎関連賞があります。三郎は「さむろう(Samuro)」と読みます。柿内三郎先生は東京帝国大学の第2代医化学教授で、後に講座名として「生化学」という言葉を初めて使われた方でもあります。ちなみに、私の教室のあるフロアには柿内先生のお写真と銅像があります。本会設立およびJB創刊に大変ご尽力され、退官後は教育に関する研究・振興などを目的とした財団法人「倶進会」を設立されました。日本生化学会は、当初、倶進会からのご寄付によって柿内三郎記念賞(年齢制限50歳未満)、柿内三郎記念研究助成金を本会名で授与していました。しかし、2012年に倶進会が公益財団法人となったことを受けて、2013年度からこの2つの賞は日本生化学会会員のみならず、生化学分野のより広い範囲の研究者を対象とした倶進会の賞となりました。またこれに伴い、柿内三郎記念賞では年齢制限が撤廃されたことも注目すべきことでした。つまり、この賞は日本の生化学に多大な貢献をした研究者に対して、年齢制限なく、会員非会員問わず授与されることになったわけです。

一方の柿内三郎記念研究助成金は「柿内三郎記念奨励研究賞」と名称が変わりました。独創的な研究を行っている40歳未満の若手研究者に与えられる50万円の研究助成金です。上記の3つの賞と異なり、こちらは研究費として使用していただくことになります。柿内関連の2つの賞については、倶進会の依頼によって引き続き生化学会がその選考を行っています。

これらの4つの賞の応募締め切りはすべて4月28日(木)です(必着)。詳細な募集要項は本会HP http://www.jbsoc.or.jp/support にあります。

奨励賞と柿内三郎記念賞は自薦・他薦を問いませんので、みなさまご自身はもちろんのこと、周囲に適任者がいらっしゃいましたら是非ご推薦ください。積極的なご応募を期待しております。

 

公益社団法人日本生化学会

会長 水島 昇