【AMED】「培養細胞の観察の基本原則」の提案についての情報提供

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所GCCPワーキンググループ事務局より、「培養細胞の観察の基本原則」の提案についての情報提供に関する周知依頼がありましたのでご連絡申し上げます. 


培養細胞を利用する上において重要な細胞培養の観察について、基本原則の提案をとりまとめ、

「組織培養研究」2018年37 巻2号 p.123-131(2018年9月8日付)にオンラインで掲載されましたので、

情報提供させていただきます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jtca/37/2/37_123/_html/-char/ja

 

研究概要

動物細胞の培養(以下、細胞培養)は基礎研究から再生医療や創薬研究などの広い分野において利用されています。

ヒト胚性幹(ES)細胞や人工多能性幹(iPS)細胞などのヒト多能性幹細胞の培養は、

特別に難しいとよく言われますが、癌細胞や正常細胞も一定の形質を維持しながら培養することは

実は大変難しいことが、最近の知見から明らかになりつつあります。

 

培養細胞を利用する上において重要な点は、適切な状態の細胞を用いることです。

そのためには、使用する細胞の状態を把握することが重要です。その手段として、

生きている細胞を非侵襲的に観察できる倒立位相差顕微鏡が汎用されています。

その観察の手法には様々な留意点があります。そこで、細胞培養の観察における基本概念を共有すべきと考え、

「細胞培養の観察の基本原則」案をまとめるに至りました。

作成は、ヒト多能性幹細胞や細胞培養についての有識者によるワーキンググループが担当しました。

 

上記研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)再生医療実用化研究事業H25~29年度

「iPS細胞の品質変動と実用化を目指した培養技術の標準化に関する研究」

(研究代表者:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ヒト幹細胞応用開発室

招へいプロジェクトリーダー古江―楠田 美保)において、

ヒト多能性幹細胞研究者や細胞培養についての有識者によるワーキンググループを組織し、取りまとめました。

https://www.amed.go.jp/news/seika/20181022.html

 

【問い合わせ先】

研究開発代表者

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ヒト幹細胞応用開発室

招へいプロジェクトリーダー 古江―楠田美保

〒567-0085 大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8

E-mail:mkfurue“AT”nibiohn.go.jp

※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。